某鍛冶検定 解答と解説 #dq10

(問題)
温度1000℃、緑ゾーンまであと20~26のところでねらい打ちをしたら24進みました。このゲージが理想値で止まっている(本会心が出ていた)確率を求めなさい。
注:理想値があと20~26のどこになるか確率はそれぞれ同じ(1/7ずつ)とします。というかそうでないと複雑になりすぎますw
(解答と解説)
全てのパターンを取り出して表にする。
001.png
24が出る確率P(A)=9/49
24が出てかつそれが理想値になっている確率P(A∩B)=7/49
ベイズの定理により、求める確率P(A|B)
=P(A∩B)/P(A)
=(7/49)/(9/49)
=7/9(解答)
( ゚д゚)
わかりやすく書きます。
表を見てください。
002.png
この中で、24が出るパターンが9つあるのがわかると思います。(そもそもで言えば、会心が出たとき24になる確率が9/49)
理想値が24であるケースは、当然理想値=24の列になりますから7パターンあります。
「24進んだ」という条件の中で、理想値をはずしているパターンは2つあります。
つまり、9つあるうちの7つが理想値になっているので正解は7/9です。

…これで直観的にわかるでしょうか。
もしこれを「会心が出た(けれど24かどうかは気にしない)」という状態で考えると、理想値で止まっている確率は47/49あります。
表のうち、右上2つを除いた全てのパターンで理想値になっていますね。
どう違うの?と思われた方は、もう一度ゆっくり考えてみてください。
細かな技術になりますが、このことは特に戻りゲージタイプの鍛冶で使えるケースが多いです。意図せず(あるいは意図して)会心が出て、緑ゲージの手前の方で止まってしまったら。この問題と同じ考え方をすれば、それが理想値に止まっているか、あるいは誤差1の確率がどのぐらいであるか、計算することができます。温度や集中力の残り具合によってはもう1度押し込むという選択肢が取れるので、僅かですが有利になることもあります。
戻りタイプ以外では、せいぜいたたき変化の半減ターンか集中力変化の会心ターンがないと使いにくいと思います。

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